【第1回】パーソナルトレーナー桶田先生、出張キャンペーン@千葉県船橋市


目次

  • 上達に近道はない!
  • 千葉県のミニバスへ訪問!
  • 声が小さいのにも理由がある
  • ケガ予防と上達は表裏一体!?
  • バスケはエンジョイスポーツ

上達に近道はない!

今年の夏休みは関東では記録的な雨もあったためか、涼しく快適な日が多かった。そんな中、黙々とバスケの練習に打ち込むバスケキッズたちがいる。バスケキッズにとっては、天候や気温などは関係ないのだ。ただ上手くなりたい、そう願いながらひたすらゴールに向かって走り続ける。

夏休みの間にもっと上手くなって、親や先生、チームメイトを見返してやりたいと闘志を燃やすバスケキッズも少なくないだろう。しかし、ただがむしゃらに走るだけの練習やポイントをおさえていないシュート練習をいくらやってもライバルとの差は縮まらない。それどころかケガのリスクが高まり、せっかくの夏休みに大きなケガをしてしまったらこれまでの努力も一瞬で水の泡。

バスケキッズたちにとって、いやすべてのバスケプレイヤーにとって大切なことは「自分の体を自分の思う通りに動かすこと」だ。現時点でのスキルの差に焦る必要はない。自分の体を使いこなす技術さえ身につければ、怖いものなどない!

千葉県のミニバスへ訪問!

今回はJBA(日本バスケットボール協会)会員限定情報誌である「TIPOFF(ティップオフ)」の読者限定で全国のチームを対象としたキャンペーンが実施された。当キャンペーンは、バスケの練習に汗を流す子供たちに体の使い方をプロのパーソナルトレーナーから直接指導を受けられるという内容である。多数のご応募の中から選ばれた10組の中の栄えある第1回目として千葉県船橋市のミニバスへ訪問をした。

夏休みを返上したバスケキッズと保護者、指導者と一緒に2時間の濃厚なプログラムを行った。今回、トレーナーを務めてくださったのは千葉県柏市周辺地域を拠点とする涌田先生(詳細は下記URLを参照)。体系的な知識に基づいたプログラム作りや選手に寄り添った指導方法に定評のある人気のパーソナルトレーナーだ。

声が小さいのにも理由がある

イベント開催前に、指導者の先生と保護者と話をし、イベントプログラムの最終調整を行った。そこで挙がってきたチームの課題の一つが「練習中に声が出ない」であった。プログラム前に1時間の通常の練習を見学してみると、先生たちの問題意識を理解することができた。天井が高く、窓が全開であるため、仕方のない部分もあるが、最初に見たときの感想は「声が小さいな」というものだった。

練習を見学していたトレーナーの涌田先生は、にこっと笑いながら”伸びしろがいっぱいですね”と口にした。優しい顔の涌田先生は微笑みながら、バスケキッズたちの練習に真剣な眼差しを向けていた。その時の涌田先生の頭の中はすでにイベント中の様子がくっきりと見えていたのだろう。

ケガ予防と上達は表裏一体!?

プログラムの最初のメニューは、ただ「立つ」ことだった。立った後に、片足立ちや前屈や手押し相撲などが始まり、トレーニングはどこから始まるのだろうかという空気が流れた。その時からすでに涌田先生のペースにチーム全体が巻き込まれていた。

次のプログラムは、ケガを予防するための股関節の柔軟性をほぐすストレッチだ。腿の表と裏、内側と外側をゆっくりほぐしていくメニューをこなしていった。バスケでもっとも多いケガの一つである膝のケガを予防するためには、腿の柔軟性は大切だと涌田先生は強調した。膝のケガを予防するためのポイントとしてもう1点、”つま先と屈伸する膝の向きを同じにすることです”と涌田先生は次のメニューに移りながら説明した。

次のメニューはパワーポジション(中腰の姿勢)やジャンプやサイドステップだ。慣れ親しんだはずの動きも、フォームを意識すると疲れ方が全然違うことをバスケキッズたちも実感。正しい姿勢で日々の練習をすることが重要なのだ。

最後に、大きな声を出せないという悩みを解決するメニューを行った。それは上向きになり風船を口にくわえながら、お腹に手を当てながら10秒間風船を膨らませるというものだった。チームの中でも小学3年生がもっとも下の年次だが、風船を膨らませて遊ぶのはもっと下の年次の子供たちだろう。涌田先生は休憩と遊びの目的で風船を持ってきたのではなく、大人も行うれっきとしたメニューとして用意していたのである。バスケキッズたちは半信半疑のまま、数字がカウントされている間一生懸命風船に空気を入れた。数セット繰り返した後、風船なしで声を出してみると何倍も大きな声が出るようになった。バスケキッズたち自身も互いの顔を見合わせる驚きようだった。

涌田先生曰く、声が出ないことにも原因があり、がむしゃらに声が出ないことを指導しても意味がなく、しかるべき対応をとる必要があるとのことだ。声が出ない理由の一つに「腹筋の弱さ」を涌田先生はすぐに指摘をした。腹筋を使った呼吸法を整えるだけで、声は大きく通るようになる。また練習中に声を出し腹筋を刺激することで、姿勢は良くなり、ケガは予防され、パフォーマンスを上げることができるのだという。涌田先生の練習前の笑顔の理由がわかったように思えた。

バスケはエンジョイスポーツ

プログラムの終盤になり、プログラムの最初に行った直立、片足立ち、前屈、手押し相撲を再度子供たちに実施させた。すると、さっきまで前屈で手の届かなかった子供たちが地面にピタッと手がつくようになっていた。片足立ちでふらふらしていた子供たちも数秒間ジッとすることができるようになった。これが「涌田マジック」なのかとその光景に目を奪われていた。手押し相撲では、これまでは腕の力だけで押していたところから、腹筋を使って耐える・押すことができるようになっていると最後に涌田先生は種明かしをした。

バスケキッズたちにとって、なによりも大切なのはバスケというスポーツを楽しむことであり、そのためにはケガをしないことだと涌田先生はイベント中に何度も何度も繰り返した。ケガをせずにバスケをし続けることができれば、成長を実感できる喜びをいつまでも感じることができるからである。成人になってしまったバスケプレイヤーにとっては少し大変かもしれないが、ミニバスの子供たちは「昨日できなかったことが今日できるようなること」が本当にあるのだ。涌田先生のその言葉を胸に、ケガをせずバスケを楽しみながら、夏休み最後の思い出にしてもらいたい。

 

>涌田先生のプロフィール

 

関連記事

オススメの記事

  1. バスケは見ていてもとてもかっこいいスポーツですので、どうせならかっこいい技も覚えたいものです。そして…
  2. バスケ初心者に役立つ練習メニューと方法をご紹介していきます。また練習場所に困っている人のために家でも…
  3. バスケのディフェンスにおけるテクニック「ハーキーステップ」について紹介します。そのやり方、練習方法、…
  4. ジャンプシュートを確実に決められるようになりたい。 空中でのボールコントロールスキルを高めたい…
Return Top