元U16日本代表コーチ/富樫英樹の指導論

  • U16日本代表コーチ/富樫英樹の指導論

昨年の夏、創部5年で全国制覇を達成し、今年のインターハイでも堂々ベスト4入りを果たした開志国際高校(新潟)男子バスケットボール部。

 

コーチを務める富樫英樹さんは、開志国際高校に赴任する以前は新潟県内の公立中学校でバスケット部を指導し、複数の赴任校で全国大会優勝を達成。2009年からは、初代U16男子日本代表のヘッドコーチも務めるなど、キャリア豊富な指導者だ。

 

元中学校教員という経歴もあってか、富樫コーチの指導論は「人」にフォーカスした、教育的要素を多く含んでいる。たとえば、こんな話。

 

「これからの時代、人間は100年生きると言われています。そう考えれば、高校生なんて人生のスタートラインにも立っていないような段階です(笑)。だからこそ、この時期に何をすべきかを考え、行動することがとても大切なんです」

 

富樫コーチは、すべての答えを与えることを良しとしない。細かなルールやスケジュール設定をあえて設けず、選手たち自身が、朝練、チーム練習後の自主練習、トレーニング、休養といった要素を選択し、スケジュールを組み立てるのだ。

 

例えば、ジョーンズ大翔(2年)は「早起きが苦手」「体格はいいが技術力が足りない」という自らの特徴を自覚し、朝練は行わず、放課後はトレーニングでなく自主練を優先的に実施。シューターの小野功稀(2年)は体を大きくするためにウエイトトレーニングに重点を置いている。菊元孝則トレーナーは「ここ(開志国際)は特殊なチーム。いくら能力や技術があっても、指示待ちの選手は伸びないですから」と話した。

 

指導者は、試合で起きるすべてのことを指示することはできない。自ら考え、臨機応変にプレーを選択できる選手は、その後の長い人生もきっとたくましく生きることができる。富樫コーチはそんな思いで、日々の指導にあたっている。

 

 

2019年9月11日発行の「TIPOFF22号」の巻頭特集で取材した内容をLaneupで掲載中!

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