強さの秘訣に迫る!筑波大学 吉田監督インタビュー


目次

  • 「自分が何をすべきかを常に考えている選手は伸びる」
  • [最も大事なのは1対1からのフィニッシュ]
  • [一般入試組からもプロ選手を輩出]
  • 吉田監督のプロフィール

「自分が何をすべきかを常に考えている選手は伸びる」

今日の練習はあまりよくなかったですね。合宿が終わりに近づいて疲れてきているのと、杉浦佑成、玉木祥護、増田啓介ら主力選手がユニバーシアードでチームを離れていることもあって、本来のポジションでプレーしてない選手が多々いたので。

馬場雄大は(アルバルク東京入団で退部したため)いないし、波多智也は前十字靭帯を切ってしまった。春のスタートが2人もいなくなってしまいましたが、その分これまで出場機会のなかった選手たちはモチベーションを上げていますし、他の主力選手たちも危機感を持っています。

[最も大事なのは1対1からのフィニッシュ]

通年で大切にしているのは、1対1につながるファンダメンタルです。戦術的にどれだけいいバスケットをやろうが、最後にゴール下のシュートを落としたらおしまいですから、フィニッシュにつながる1対1の技術が必要ですし、短い時間であっても必ず1対1につながる練習を取り入れています。

今日行ったのはショートクローズアウト(ディフェンスとオフェンスの間合いが短い状態)の1対1。ロングの場合はポンと外から打つことが可能ですが、この間合いはディフェンスにすっと足元に入られるので対応が難しいんです。馬場と波多という、両サイドから縦に切っていく選手がいなくなってしまったこともあり、1対1のドライブでディフェンスを切れる力を付けるというのが、今年の夏の大きなテーマでもあります。

また、2人が抜けることで、秋以降は2対2のプレーが増えていきそうです。その中でもディフェンスを頑張ってリバウンドをとってブレイク(速攻)を出すという、うち本来の戦い方も両立させていきたいですね。時間を使ってじっくり攻めるハーフコートオフェンスと、速攻でスピーディーに攻めるオールコートオフェンスの意識を両立させるのは大変ですし、オールコートオフェンスは体力的にきつい面もあります。そこで踏ん張って走るバスケットを備えることで、長丁場のリーグ戦でも相手に対策されにくいオフェンスが実現できると思います。

[一般入試組からもプロ選手を輩出]

うちのチームのスポーツ推薦枠は、1学年3人まで。1、2年生は体ができていないのでフルの試合に使うのは正直厳しいし、かといって6人だけで戦うのも難しいので、各学年で1人でも一般入試組から試合に出られるような選手が出て来てほしいと思っています。一昨年の山本柊輔(山形ワイヴァンズ)や昨年の大友隆太郎(サイバーダインつくばロボッツ)は3年からAチームに昇格し、4年時には6番手、7番手あたりで活躍する選手となりました。

一般生で伸びるのは、自分が何をすべきかを常に考えている選手ですね。AチームとBチームではフィジカルや戦術がガラっと変わりますから、Aチームに上がることだけを目標としている選手はすぐにBチームに落ちてしまいます。チームにおける自分のポジションがどこにあるのか、練習に打ち込みながらまわりとコミュニケーションを取り、どう自分を生かすか。そういうことを考えつつ、人一倍努力する選手がAチームに定着する一般生です。

吉田監督のプロフィール

吉田健司(よしだ・けんじ)

筑波大学を卒業後、東芝でプレー。引退後は東芝のヘッドコーチ、日本代表監督を歴任し、05年から筑波大学男子バスケットボール部を率いている。日本バスケットボール協会技術委員会委員。

 

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