日本バスケ界の至宝 八村塁 コラム全文(TIPOFF連携企画)

NBAドラフト1巡指名。快挙を達成した、日本バスケ界の至宝 八村塁

9月に発行されるTIPOFF22号の特集でバスケットボール男子日本代表であり、ワシントン・ウィザーズに所属する八村塁の独占インタビューをおこないました!!
当企画と合わせて、NBAドラフト1巡目指名を受けた八村選手のコラムを配信します!

日本バスケットボール協会(JBA)の会員に配布されるバスケットボールマガジン「TIPOFF」にて八村塁独占インタビューやコラムを掲載しています。
JBA会員の方はぜひ、紙面もチェックしてみてください♪

コラムの最後には、八村選手の直筆サインが入ったオフィシャルNBAゲームボールなどの豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンについても記載しているので、ぜひ最後までお読みください!

 

日本人がNBAのドラフト1巡指名を受ける日が来ると誰が想像しただろう。
6月にそのビッグニュースが報じられると、日本全国に驚きと称賛の声が飛び交った。

東京オリンピックを来年に控え、日本バスケ界の期待を一身に背負う八村塁。
日本が誇る至宝の前にはこの先どんな道が開けているのか――。

 

中学時代からの夢を現実に

2013年のウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会)。八村塁は宮城・明成高校のスタメンとしてこの決勝のコートに立ち、1年生ながらチーム最多の32得点をたたき出していた。

試合後、八村はうれし涙を流す上級生を笑顔で抱きしめ、優勝後のテレビインタビューでも、感動的な言葉を引き出そうとするレポーターの思惑をよそに「バスケは楽しいです!」とコメント。その素直な言葉と振る舞いは、バスケットボールファンの心を一気につかんだ。

あれから約5年。陽気で天真爛漫だった少年は、弱冠21歳にして日本バスケ界を背負い、世界から注目される存在になった。

6月20日(アメリカ・ニューヨーク現地時間)、アメリカプロバスケットボールリーグNBAのドラフト会議で、八村は日本人として初めて1巡目で指名を受け、ワシントン・ウィザーズに入団した。バスケの競技人口は世界で約4億5000万人。国際バスケットボール連盟が定める世界ランキングで48位と低迷し、10年以上世界大会に出たことのなかった日本男子バスケ界で育った八村が、世界最高峰リーグのNBAに指で数えられる順位で入団――。日本バスケ界、いや、日本スポーツ界に輝く快挙と言えるだろう。

八村自身にとっても、NBA入りはバスケを始めた中学1年生から目指していた夢。「中学のコーチに『NBAに行くんだ』と言われて、それを信じてやってきました。ここに立っていることが信じられません」と、最高の笑顔を見せた。

 

ベナン人の父と日本人の母の間に育まれた、203センチ102キロの体格。しなやかかつ力強いポストプレイ。ゴールから離れた場所でも確実にシュートを沈められる技術力。「走る」「跳ぶ」「体をぶつけあう」といった”バスケの基本”を40分間徹底し続けられる勤勉さ…。

これらが合わさった八村のプレーは、従来の日本人選手の常識を覆す、信じられないようなスケール感に満ちあふれている(NBAプレーヤーなのだから、そうでなくては困るのだが)。最年少で参加したワールドカップ日本代表チームでも、合流からほどなくしてエースに躍り出て、チームの浮沈を完全に掌握する存在となっていた。

「年は一番下ですが、先輩たちにはない経験をいろいろしているつもりです。日本バスケのためにリーダーシップをもって積極的にプレーすることが、僕の責任だと思っています」

7月末、代表活動に合流する前に行われた記者会見で、このようなことを当たり前のように話す八村の姿に、未来のNBAスターを目指す者の自覚と誇りを実感した。

 

 

ウインターカップを制した高校時代

明成高校では前述のとおり入学1年目のウインターカップで優勝し、U16、U17日本代表のエースとして国際大会も経験。U17世界選手権では得点王にも輝いている。

2年時にはウインターカップ連覇を達成しているが、並みいる留学生プレーヤーと互角以上に戦い、決勝で31得点18リバウンドという驚異的なスタッツを残した八村は、このときにはすでに多くの報道陣に囲まれる存在になっていた。

実はTIPOFF編集部は、この優勝から数か月後に発行された号で明成高校の特集を掲載し、練習場では八村にもインタビューを行っている。

「世界のいろいろなところで自分よりもでかい相手と戦うのが楽しいです」。八村はそう無邪気に話した一方で、「日本には練習相手がいないというか…。海外の選手とでないと本気で戦えないところがあります」と、複雑な表情で話していた。この時点で、八村はすでに日本という国では収まりきらない存在になっていた。

そんな状況ではあったが、コーチから与えられている課題は山積みだということも教えてくれた。1つひとつのプレーを本気で完璧にやり切ること、プレーの幅をインサイドからアウトサイドへと広げていくこと、自分だけでなくまわりのことも思いやること……。

特に、精神的な自立には苦戦していたよう。ウインターカップ後にはキャプテンに就任していたが、「自分の世界に入りがちなんです。まだまだみんなに信頼されていないと思います」と苦笑していた。

競り合う相手がいないからこそ、敵はいつも自分自身だった。様々な課題に向き合い続けた結果、八村はモチベーションを高く持って努力を重ね、翌年は夏のインターハイから優勝。ウインターカップでは大会3連覇という偉業を達成した。

優勝インタビューで「バスケはすっごい、すっごい楽しいです!」と高らかに宣言した八村は満を持して日本を飛び出し、アメリカの強豪・ゴンザガ大に進学。NCAAトーナメント準優勝、NCAA年間最優秀賞の受賞といった日本人初の偉業を達成し、大学卒業を待たずして世界最高峰のプロリーグに飛び込む。

 

そして、東京オリンピックへ

来年に控えた東京オリンピックは、八村も高校時代から強く意識していた。高校2年の冬、「東京オリンピックを楽しんでいる自分をイメージできますか?」と尋ねると、八村は思いっきり表情を崩し、「やばいっすね……」としばし言葉を止めた。

そのとき、八村が描いた未来はどのようなものだったのだろう。そしてその未来を八村はどれだけ実現することができるのだろう。日本を引っ張る若きエースの活躍が、今から楽しみで仕方がない。

 

 

■プロフィール■

八村 塁(はちむら・るい)

1998年2月8日生まれ、富山県出身。ポジションはパワーフォワード/スモールフォワード。富山市立奥田中学、明成高校を経てアメリカのゴンザガ大学に進学。2019年のNBAドラフト1巡目でかつてマイケル・ジョーダンもプレーしたワシントン・ウィザーズから指名を受けた(全体の9位)。

 

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